飽きるまでの日記

飽きるまでいろいろ書きます

ラジオの流れるラーメン屋

この前ラーメン屋に行った。最近代々木でアルバイトみたいなことを始めたので、うまいラーメン屋をみつけたろうという思いで休憩時間にブラブラ歩いてたら見つけたとこだった。そこは大通りから一本外れた道の曲がり角にある民家を改装したっぽいお店で、人気があるのか少し並んでいた。なんだか雰囲気よさげだぞと思って、炎天下の中、サラリーマンのおっちゃんたちと一緒に室外機の熱風にあたりながらしばらく並んで入った。

 

その店は明るいタイプの内装をしていた。なんとなくだけどラーメン屋の内装は3種類あると僕は思っている。明るいタイプと暗いタイプと家系タイプ。これはマジでなんとなくで適当に言っているので、なんとなくそれっぽいことをいっているんだなこいつと思ってほしい。要するに、その店では明るい木のカウンターが並んでいて蛍光灯の明るい光の下で白いタオル巻いた明るい雰囲気のおっちゃんたちがラーメンを作っていた。ただなんか明るかっただけです。

 

いつもどおりスマホをいじりながらラーメンを待っていたのだけど、ここらへんでなんだかいつものラーメン屋とは違うぞという違和感がフツフツわいてきた。なんでかなーと思って周りを観察しながら、ああこのお店は毎回お客さんに柚子入りますけど大丈夫ですか苦手じゃないですかって聞く良いお店なんだなってことに気づいたぐらいで、やっと違和感の正体が分かった。

ラジオが流れている。

 

TOKYO FMが流れていた。ラジオが流れる店に入るのは久しぶりだった。というかラジオを聞くのが久しぶりだった。たぶん一番最近に聞いたラジオは半年前ぐらいに聞いたすき家すき家ラジオ的なやつだと思う。あれをラジオと呼んでいいのかわからないけれど。

自分の中でラジオは昔から車の中で聞くものだった。旅行といったら飛行機も新幹線も使わずどこまでも車でいくような家だった。CDも大して持っていないしだいたいみんな飽きっぽかったので車の中ではずっとFMヨコハマが流れていた。遠出をするとだいたい栃木とか茨木の北の方ぐらいで電波が悪くなりプツプツになってしまうのでTOKYO FMに切り替えるのだが、僕はそのタイミングがいつも嫌いでその反動でTOKYO FMにもいけ好かないイメージを持っていた。FMヨコハマだっていつも大して聞いていないのにチャンネルが切り替わるとなんだか面白くなくなった気がしていた。

 

ラジオが流れるラーメン屋は思い出す限り他にもう一店しかない。地元にある国道沿いのラーメンショップ。ここは小さいころ6時までかがタイムサービスでラーメン一杯290円だったので親に連れられてよくいった。物価安かったんだなと思う。ここは店内にラジオが流れていたんだけど同時にテレビもあった。ラーメンを作り終えた店員のイカツイおっちゃんたちは暇になるとずーっとテレビを見ていた。ここは幼かった僕にパラパラチャーハンのおいしさを教えてくれた由緒正しい古き良きラーメン屋であり、しょうゆラーメン一辺倒だった僕が初めてとんこつラーメンに手を出したラーメン登竜門的なラーメン屋でもある。

数年おきにラーメンが値上がりしたりタイムサービスが無くなったり、近くにちょっとおしゃれなラーメン屋ができたりして次第に足が遠のいちゃったんだけどまだやってたなら行きたいなあ。てかそもそもあの店ラジオ流れてたっけ。ラジオとテレビ同時に流れてるのはさすがにおかしくないか。

 

 

とか考えつつ、ガリガリガリクソンタイムマシーン3号か天津向か誰か忘れちゃったけどそのあたりの人が熱くアニメについて語っているTOKYO FMを聞きながら食べるラーメンはなかなか良かった。